文字霊日記・・・蘖(ひこばえ・ベーサルシュート・Basal shoot)・・・

 藝=ゲイ・ゲ=兿㙯萟艺
   艹(艹)+土+ハ+土+乙(乚・⺄)+丿+ノ+二+ム
   艹+土+儿+土+九+ノ+云
   艹+圥(十一儿)+十+一+云
   艹+坴+丸+云
   艹+埶+二+ム=艹+㙯=藝
   種を蒔(ま)き育てる
   草木を植え育てる
   同「蓺」、「園芸(エンゲイ)」
   技術や技能
   それによって表現されるもの
   芸術(ゲイジュツ)
   藝の省画形として
   日本では「芸」を用いるが
   本来「芸」には「藝」の意はない
 ↓↑
 蘚=セン・こけ
   藓=艹(艹)+ク+田+灬+羊
     艹+魚+羊=艹+鮮=蘚
   コケ(苔・蘚)・コケ植物の総称
   苔=艹+ム+口
 蘶=ギ・ゲ
   艹+委+鬼
   艹(艹)+ノ+木+女+甶(囟)+儿+ム
   艹+禾+女+ノ+田+儿+ム=艹+魏=蘶
   草木を採った後に新しい芽が出る
   ・・・草薙(叢薙)の剣・・・
       叢=丵+取=戦争で敵の耳を切り取り集める
         「丵」=鋸状の刃物
       簡体字「丛」
       異体字「樷・欉・菆・藂・㭫・䕺・丛・𣖵・𦰨」
           䕺・叢木・叢生
         くさむら・むらがる・ソウ
         稲叢(いなむら)・淵叢(エンソウ)
         談叢(ダンソウ)・論叢( ロンソウ)
         叢(くさむら)
         叢起(ソウキ)・叢書(ソウショ)・叢生
      群(村)雲の剣
   天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ
        あまのむらくものつるぎ)
   草薙剣(くさなぎのつるぎ)
   草那藝之大刀(くさなぎのたち)
 ↓↑
 䕼=ゼン・ネン
   艹(艹)+廿+中+夫+隹
   艹(艹)+廿+口+二+人
   艹(艹)+𦰩+隹=艹+難(難)=䕼
   草、草名
   焼(や)く
   燃(も)やす
   同「爇」
 䖄=ゼン・ネン
   𤓉・㸐・𤓌・𧆋
   艹+廿+口+二+人+焦
   艹+𦰩+隹+灬
   艹+難+灬
   艹+㸐=䖄
   焼く、燃やす、同「燃」
 ↓↑
 「芒芠(ボウブン)」
 カオスchaos(希)
 天地が形を成す前の混沌とした状態
 ↓↑
 蘖=薛+木
   艹+𠂤+辛+十+八
 通仮字「孽」
 異体字「櫱・檗・𣎴・枿・𣔏・㮆・𣖂・𣕀・𣡌」
     ひこばえ・ゲツ
    「𣎴=一+𠆢+丨=一+个(カ・コ)」
    个(カ・コ)=箇・個に同じ、物の數、枚数
           つつむ(包)
           一个は「ひとり=一人」
           ひさし(庇・母屋の四面にある旁舍)
    「𣎴=一+个(カ・コ)」の形象は
       大地(一)を地中から突き破ろうする芽(个・↑)
       出芽(个・↑)を地面(一)が妨げ塞いでいる
       「木・朩」から
       「摘まみ・撮み・抓み=器具などに取り付けた
                  突起(亠・出っ張り)・取っ手)
                  音量(ボリューム)の抓み
                  鍋の蓋の抓み(亠)
                  鼻抓みモノ=周囲から甚だしく
                        忌避されている人
                  品性が卑しく、嫌われて当然の人間
                  唾棄すべき人間 ・軽蔑に値する人間 
                  忌むべき人間 ・最低な人間 
                  毛嫌いされるべき人間 
                   鼻持ちならない人物
               ・・・華持ち(中華・漢人・からジン)ならない奴
                  ハナを持てない、中国人にナレ、ナラ無い奴?
                  花を持たせる=人に名誉を譲る
                         その人を立てて功を譲る
                  花摘み場所=トイレ=厠
                  鼻から生まれたのは
                 「須佐之男・素戔男・素戔嗚」・・・
       「丶(抓み・蓋のつまみ=亠)」を取ったモノ(一)
       「个」は「個・箇・ヶ」の略字・・・竹の構成文字
       「亇=𠂉+丨+𠂉+丨」
        異体字「𦺇・䓯・𥫗」
       𣎴⇔不・・・不二=二つと無い・・・1or3・・・奇数?
 ↓↑
 異体字「櫱・蘗(繁体字)」
 櫱=辥+木
  =屮+𠂤+辛+木
  =凵+丿+丿+㠯+辛+木
  =屮+𠂤+立+十+木
  =凵+丿+丿+㠯+立+十+十+八
 ↓↑
 辥+木
 辥+朩
 異体字「杀・蘖・蠥・𣡌・檗」
 櫱=蘖・𣡌・𣠌
   凵山ノ丿屮ノコ
   㠯𠂤𡴎立十干辛辥木櫱
   木を切り倒した後に残る切り株
   枿=ひこばえ・ゲツ・ゲチ・切り株
   草木の切り株や根元から萌(も)え出る新芽
   またばえ
   酒を造るためのこうじ・酒
   切り株から再生する芽・再生のもとになるもの
   「残渣余櫱(ザンサヨゲツ)=生き残った悪人たちの勢力
                 残党
     「渣=絞りかす
    「萌櫱(ボウゲツ)=出たばかりの芽と、切り株から出た芽
              物事のはじまり
 ↓↑
 蘖=櫱𣡌𣠌
   艹艹ノコ2㠯𠂤立十干辛薛木蘖
 ↓↑
 𣡌=木+獻
   献=獻(繁体字, 正字
   獻
   異体字「献(簡体字, 新字体)」
   南+犬=献=獻=鬳+犬
       頭部が虎の形をした、甑(こしき)の象形
       耳を立てた犬の象形
       血を塗るためのいけにえの犬の意味
       神聖な甑(こしき)
       神に物を捧げる意味
       鬳+犬
       鬳=虍+鬲・・・鬲=レキ・空洞の三本足の蒸器
      =鬳(食器)+犬(獣肉)=獻・献(肉を食器で奉る)
 ↓↑
 異体字「蘖・櫱・𣎴・㮆・檗」
         𣎴=木の芽が無い
         㮆=木+𦍐=木の𠆢の羊
             𦍐=𠈾・羍・幸=子羊
 ↓↑
 「檗」=辟+木=
     壁甓璧譬襞劈擘臂躄薜糵
 ↓↑
 「孽(ゲツ)」=殿様が侍女などに産ませた子
        「妾腹」の子
        「㜸」は異体字
 辥+木
 辥+虫
 辥+子・・・孽
 辥+女
 ↓↑
 蘖(ひこばえ・ベーサルシュート・Basal shoot)
 樹木の切り株や根元から生えてくる若芽
 ↓↑
 太い幹に対して・・・・・・・太(おほの)の巻の三記
 孫(ひこ)に見立てて
 「ひこばえ(孫生え)」・・・孫生え=ひこばえ・・・天孫
                  =彦葉重・比古葉重・毘古栄え
                  =肥後栄え・卑語場重・鄙語葉重
                  =飛語葉回・卑後婆重・蜚語葉重
                  =英彦場重・卑子婆娃
 という
 春から
 夏にカケて多く見られる
 春の季語
 ↓↑
 蘖=ゲツ・ゲチ・ひこばえ
   櫱𣡌𣠌
   㠯𠂤立十干辛薛木蘖
   木を切り倒した後に残る切り株、同”枿”
   ひこばえ、切り株から生え出た新芽、同”枿”
   蘗=ハク・ヒャク
     檗・檘
     艹艹コノ丿尸口𡰪立十干辛辟薜木檗蘗
     「キハダ(黄蘗)」
     ミカン科キハダ属の木{キハダ}
 ↓↑
 森林伐採の後、切り株からの
 「蘖」によって新たな森林ができるようにすることを
 「萌芽更新」という
 里山はこれによって維持されてきた
 カシ(樫)類などは
 種子からの株が単独の茎をまっすぐに立てるが
 切り株からでた場合は
 やや斜め
 切り株から外向きにでることが多い
 芽が大きな木にまで成長する頃には
 切り株自体は枯れて腐って消失するが
 わずかに間を開けて複数の幹が
 それぞれやや外向きに伸びていれば
 その内側に
 切り株があったのだと分かる・・・
 ↓↑
 幹を切らなくても
 環境悪化などによって
 主茎が弱った場合などには
 「蘖(ひこばえ)」が
 多数でることがある
 ↓↑
 樹木ではないが、刈り取った
 稲の株から生える
 稲の蘖に相当する芽を
 穭(ひつじ・ひつち・ひづち)と呼ぶ
 穭・稲孫(ひつじ・ひつち・ひづち)は
 稲刈りをした後の株に再生した稲
 稲の蘖(ひこばえ)で
 二番穂とも呼ばれる
 稲刈り後もしくは
 穂刈り後に放っておくと
 再び穂が出る
 穭稲(ひつじいね)
 穭生(ひつじばえ)
 ともいい
 稲刈りのあと
 穭が茂った田を
 穭田(ひつじだ)
 という
 ↓↑
 稲の生殖細胞減数分裂の際の
 気温が約18-20℃を下回ると
 不稔となることがある
 温帯以北において
 秋以降に生じる穭は
 穂の中身が入っていないことも多い
 二十一世紀の日本
 稲刈りはせず
 田に鋤きこまれるが
 過去においては
 農民の貴重な食糧源になっていた
 低緯度地方では
 稲孫でも中身が入るため
 東南アジアでは
 イネを一回収穫し
 2、3か月してから
 さらに収穫する
 「ヒコバエ育成農耕」
 という農耕がある
 ヒコバエが
 中身を入れた状態で結実する
 久米島奄美大島
 等で
 旧暦の12月に播種
    1月に移植(田植え)
    6~7月に通常の収穫をしたまま
 家畜に踏ませ
 8月~9月に
 マタバエ
 ヒッツ
 ヒツジ
 と呼ばれる稲孫の収穫をする農耕文化が
 1945年まで行われ
 与那国島・・・よなくに=「余名句爾詞萬」・・・與ナ呼似・・・
 で同様の農耕が
 1981年まで行われていた・・・
 ↓↑
 『日本書紀』に
 種子島
 稲を
 「一度植え、両収」するという記事を
 ヒツジ育成栽培の証拠・・・
 15世紀に沖縄諸島へ漂着した
 朝鮮人の文献に
 このような農耕を行う旨があることから
 その当時から行われていたらしい・・・
 by
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%98%96
ーーーーー
 ・・・
 コケる=転ける・痩ける・扱ける・放ける・倒ける
 ↓↑
 蘚(こけ)
 蘚苔(センタイ)
 水蘚(スイセン・みずごけ)
 蒼蘚(ソウセン)
 苔蘚(タイセン)
 緑蘚(リョクセン)
 こけ・コケ植物の総称
 舌苔(ゼッタイ)・海苔(のり)・緑苔(リョクタイ)
 ↓↑
 苔(こけ)
 苔忍(こけしのぶ)
 苔筵(こけむしろ)
 苔生す(こけむす)
 苔桃(こけもも)
 苔竜胆(こけりんどう)
 苔径(タイケイ)
 ↓↑
 苔・蘚・蘿
 「木(こ)毛(け)」の意
 コケ植物、地衣類・シダ類、
 種子植物のごく小形のものなどの総称
 ↓↑
 蘚=艹+鮮・・・蘚⇔蘇・・・朝鮮⇔蘇我・・・?
   異体字「苮・藓」
   簡体字「藓」
   鮮・癬・𩆵
 ↓↑
 鮮=魚+羊・・・魚(まな・真名)+羊(ひつじ・筆字)
          真名=漢字    未・比津路・日辻
 ↓↑
 生の魚、生の肉、新鮮な、新しい
 あざやか、あきらか、善い
 尠と通じて少ない、まれな
 「魚の名なり・貉國に出づ(説文解字・巻十一)」
        貉=豸+各=豸+夂+口
          むじな・たぬき・カク・バク
          中国北方の異民族の名=貊
        穴の貉を値段する=捕らぬ狸の皮算用
        同じ穴の貉=一つ穴の狸=一つ穴の狐
     ・・・貉國=濊貊(わいはく・かいはく)
        中国の
        黒龍江省西部・吉林省西部・遼寧省から
        北朝鮮にかけ北西から南東に
        帯状の地域に存在したとされる古代種族
 「鮮=羴」の省略形?
 「蘿」艸+鮮
 藓=艹(艹)+ク(頭・あたま)+田+灬(鰭・ひれ)
  =艹+魚+羊=艹+鮮=蘚
   苔(艹の台=艹の臺)=こけ=蘚(艹の鮮)
   蘚苔
 小壷苔(コツボチョウチンゴケ)
 古名和名は、小壷(小さな中庭)に植えられるコケの意
 ギリシャ語のplagios(傾いた)に関係
 小名は「鋭形の、鋭端の」の意
ーーーーー
 ・・・???・・・